小松式シナリオ解析論考 ご挨拶

 少し前に、理想現実コンテンツの整理整頓をしようという会議をしました。公演もお休みに入り、「新・小松研」も更新がストップしていましたから、そろそろ何か連載しようと。
 

 小松式演技論では表現者にとって大事だと思うことを書き、大いに自分自身の勉強になりましたから、せっかくなら次もタメになるものが望ましいと考え、今回は役者として必要だと考えているスキル、「シナリオ解析術」について書こうと決めました。
 

 ただ、シナリオ解析術については、まだまだ勉強中の身。連載と言っても大きな不安が残ります。そのためシナリオ解析術を私が説明するというより、私自身が勉強している様子を皆様にご紹介することにしました・・・猪本の提案により。

 
 具体的には、シナリオ解析マスターである猪本から質問状が届き、私が答えていくという通信講座的なスタイルです。間違っていたり分からなかったりした場合は、猪本に補足をつけてもらいます。これは勉強になりそうです、ちゃんと続けば。
 

 そういったやり取りを読んで、小松愛は今こんなことを勉強しているのね、とか、それ間違っているんじゃないの?と、気軽に楽しんでいただければと思います。


 ちなみに、ラジオデビューへの道なんですが、ローカル局の話では宣伝材料を受け付けてくれても、その地域に住んでいないと進展は難しいようだったので、暫くは続・理想現実ラジオや独り言シリーズを充実させトークの腕を磨くということにしました。
 

 この小松式シナリオ解析論考は毎週土曜日に記事をアップしていく予定です。ちゃんと「連載」になるか今から心配ですが、頑張りたいと思います。


『新・小松研』終了と次回公演のお知らせ

これから小松愛は、第3回公演『高き霧の壁』の稽古に専念します!

このブログを読んで、興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、是非、劇場に足を運んでいただければと思います。

公演の詳細につきましては、右下のリンクの欄にある、理想現実公式サイト、または『高き霧の壁』公式ブログをご覧ください。

永らくの間、『新・小松研』ブログをご愛読くださり、本当にありがとうございました。

ラジオデビューの道、果たしてどうなるか

コミュニティFMへ売込みをする最終段階。

以前に録音した売込素材の前につける挨拶をICレコーダーで録音し、
1枚のCD−Rに集約しました。

素材


猪本に相談しつつ、自己紹介やアピールポイント、連絡先などを記載した挨拶文も作りました。これを同封して、あとは担当者様へ出すだけです。

以前、公演ブログの方に書いたかもしれませんが、売込用の資料などは、基本、A4用紙1枚に内容をまとめないといけないそうですね。

大量の資料をつけても読んでもらうのは難しく、パッとみて分かることが大事。最初の書き出しで興味を引くことができて、初めてその後を読んでもらえる、なんてところも多いようです。

ターゲットのコミュニティーFMが、普段どの程度、忙しいのか分かりませんが、そう考えると、CDを聴いてもらえるかも、若干心配ですね。

念のため、明日コミュニティーFMに電話してみて、外部からの売込を受け付けている専用の窓口があるか確認してみます。
素材作る前に確認しとけって話ですけど・・・。

うまーくいけば、直接持ち込みなんてこともあるかもしれませんし。
窓口がなければ、番組担当者宛に郵送する予定です。


そして、小松式演技論が終了し、公演の稽古が始まってしまったので、ここでラジオデビューへの道も最終回。
『新・小松研』の更新をストップさせてもらうことにします。
結果がどうなったか報告を連載中にお伝えできず、ちょっと中途半端になってしまいましたが、進展があり次第、『高き霧の壁ブログ』に報告させてもらいます。

いよいよ第3回公演『高き霧の壁』の稽古も始まったので、公演ブログの方にも、遊びに来てもらえると嬉しいです。
それでは、よろしくお願いします。


小松式演技論の総括(2)

いよいよ、今回をもって「小松式演技論」は終幕です。
もしかしたら、パート2もあるかもしれませんが、ひとまずここで筆を置くことにします。


50回に渡って書き進めてきた私自身の考え方、視座、哲学、表現者としてのビジョンは、この先何十年経っても折れることはなないでしょう。

私自身、小松式演技論を最後まで書き続けられたことを大変嬉しく思っていますし、自信にも繋がり、幸せな時間でした。
ただし、現状維持は後退であり、思考硬直が堕落への第一歩だと思えば、私自身がこれからの表現者人生を通して、この小松式演技論をより、クオリティーアップ・ブラッシュアップしていくことも大切です。
勉強に終わりはありません。努力あるのみです。

今回、小松式演技論をまとめるにあたり、理想現実の座付き作家である猪本裕には大変お世話になりました。私一人では、とてもじゃないが50回にも及ぶ連載を続けられなかったでしょう。

この連載記事は、まず猪本が私をインタビューしてくれるところから始まりました。
主張したいことはたくさんあっても、それらを整理することのできない私に、猪本は「とにかく言いたいことを、思いつくままに喋ってください。整理するのは、後からでいいです。」とアドバイスをしてくれました。
私はその申し出を真に受け、順序も構成も考えず、言いたいことをひたすら喋り続けました。そのインタビューテープは優に10時間を超えたと思います。

猪本はテープの内容を余すところなく全て文章に書き起こし、それを連載50回分の構成に振り分けてくれました。正直に言えば、猪本が怒涛の勢いで進めてくれたその作業がなければ、私は(能力的に)この連載企画を引き受けられなかったと思います。

小松式演技論の内容は100%私自身の主張ですが、文章化にいたる実務作業そのものは、猪本との共同作業でした。猪本には大変感謝していると同時に、その仕事の早さ及び精度には改めて感動しました。


そして・・・・・・いよいよ、私のプロデュースする理想現実の第3回公演が近づいてきました。小松式演技論で語ってきたことを実践するために、私は今、妥協なき心構えで日夜稽古に励んでいます。

理想現実を応援してくださっている皆様に「私たちは向上しています」と胸を張れる作品を具現化するため、ひたすら考え続け、行動し続けています。
このブログを読み、私たちの活動に興味を抱いてくださった方々が居あるのであれば、ぜひ6月公演に足をお運びください。
公演の詳細は公式サイトにて。

最後までお付き合いくださり、本当にありがとうございました。

宣伝素材、滞り

毎週火曜日にアップしているラジオデビューの道の更新が遅れてしまいました、すみません。

そして、コミュニティーFM局に売り込むための素材は、編集が終わったものの、まだ送付作業に至っていません。

せっかくなので、素材を録音したCD−Rに前説をICレコーダーで録音したものも付け加えようということになりました。

前説トークを用意して、これから自宅で録音したいと思います。
週末までには資料を全部用意して送付します!
そう宣言しておかないと、ついついやるのが遅くなってしまって・・・いけませんね。

小松式演技論の総括(1)

連載開始から約5ヶ月かけてここまで書き進めてきた『小松式演技論』も、いよいよ次回で最終回を迎えます。私の拙い文章にお付き合いくださった皆様には心より感謝申し上げます。
フィナーレを迎えるにあたって、今回は、この連載を通して私自身が改めて感じたことや見つめ直したことをまとめてみたいと思います。

この連載の中で、私自身はインターネットの匿名性について物申してきました。しかし、この先しばらくは、この匿名性という強固なシステムが雲散霧消することはないでしょう。

そうであるならば、「それら匿名情報をどう評価するか?」という受け取り側のネットリテラシーが重要です。ネット上にあふれる不安定な情報を自分がどう受け止め、どう位置づけるかをしっかりと考える必要があります。

最近はネット上での罵詈雑言を苦にして自殺してしまうケースもあるようで、本当に心を痛めます。私自身は「出所が不安定な情報なんて相手にしなくていい。匿名の書き込みなんて気にしなくていい」と考えてしまいますが、実際に苦しんでいる人たちにとっては切実な問題でしょう。見えない敵と戦うことは確かにストレスの溜まる行為です。一日でも早くそのような悪環境から抜け出せることを願うのみです。

正直に言えば、3〜4年前の私であれば、ネット上の多種多様な匿名情報に心を振り回され、一喜一憂していたと思います。しかし、ここ数年、『表現とは何か?』というテーマを考え続け、いくつかの“核心”に自分自身で気付けたことによって、私は強くなれました。

昔の私は心の奥底で「いつかは芝居を諦めなくちゃいけない」という言い訳を繰り返していましたが、今の私は、ただひたすらに生涯をかけて表現を探求する覚悟です。社会的に成功するか否かは分かりませんが、少なくともこの先、私が表現活動を放棄することはありません。その点には自信があります。
確固たる視座のもと、表現者として生き続けることが私自身の幸せであると確信しています。

そう気付くことができたのは、やはり、妥協なく考え続けてきたからだと思います。『考え続ける』などと言うと大袈裟に聴こえるかもしれませんが、要するに、自分の中に芽生えた疑問や不安をごまかさずに、その解決法をひたすら探り続けてきた結果、私自身が何を大切にしているのかに改めて気付けました。

そして、このような思索活動こそが『哲学する』ということなのだと思います。哲学など、自分とは全く縁の無い世界だと思っていましたが、難解なのは哲学史であって、哲学そのものは誰の手の中にあるものです。そのことを今回の連載を通じて実感できました。


表現者は常に哲学者であれ―――、それが私の結論です。

過去作品に関する総評

今日は、理想現実が過去に生み出してきた作品について、自分なりにまとめてみたいと思います。


『DeepSummerTRASURE〜孤島に眠る幻の伝説〜』

本当の意味で私が初めて表現と向き合った作品です。
物語創作と真正面から向き合い、一から誠実に挑戦したという点で、本当に初めて“自覚して”お芝居をやったと言えると思います。
また、ビアンカ・マリーンドルフ役を演じていて、「ああ、表現者とはこういうことか!」と理解できた瞬間がありました。
ビアンカ役を演じたことで、私は表現者としての視座を手に入れました。
表現者冥利に尽きる瞬間でした。


『横濱荘狂想曲』

『生きる』ことや『死ぬ』ことをダイレクトに取り上げた作品でした。
正直に言えば、大変難しかったですし、その分、やりがいもありました。
この脚本を初めて読ませてもらった時の感動は今でも覚えています。
本当に「面白い!」と心から感じました。「自分がやりたい作品を、自分の責任においてやることができた」という点で、理想現実を旗揚げした意味や意義を改めて実感しました。
ただし、思い入れが強い分、出来上がりに対して、納得のいかなかない部分も少なくはありませんでした。それでも、とても魅力的な脚本だったので、私としては挑戦できて良かったと思っています。


『横濱荘狂想曲〜前奏〜』

裏理想現実Blogで公開した音声ドラマ。初めての声芝居で、まさに体当たり的な作品。
横井未来役を自分なりのイメージで演じることができて、大変楽しかったです。未来役に対しては、個人的に相当の愛着を持っています。


『ライターズ・ノート』

自分で原案を用意し、プロデュースした音声ドラマ。第一話を聴いた時は、とても嬉しくて、理屈にならない喜びみたいなものがこみ上げてきました。脚本家と一緒に原案から考え、自分のイメージをそのままシナリオにしてもらったので、“自分発信”という意識が強く、それで感動も大きかったのだと思います。
今になれば「こうした方が良かった」「こういう感じで読めば、もっとうまく伝わったのかな」等々の反省点も多いけれど、作品に対しては大変満足を感じています。


編集作業中

コミュニティーFMをターゲットに宣伝素材としての番組を録音しましたが、現在、編集作業中のため、まだアポイントなどを取るに至っていません。

私も完成品を聴いていませんので、進展らしい進展を、ご報告ができない回になってしまうかもしれませんが、せっかくなので、ここは一つ、取らぬ狸の皮算用ではないですけど、自分が番組を持ったら・・・なんて想像をしてみたいと思います。

私が番組を持ったら、日常の些末な出来事を楽しくトークするのもいいですが、世の中で起こっている問題に触れ、『どうしたら解決できるかという方向性』を持ってトークする番組を作っていきたいと思っています。難しいニュース番組というわけでもなく、私が考えているのと同じように考えてほしいという要求でもなく・・・軽快なトークの中にも、自分自身が考えることの大切さを喚起させる番組、そんな風に考えています。

理想現実の活動を通して学んだことといえば、他者を変えることはできない、変えることができるのは、本人だけだということ。
だから、私自身にできることは、私が成長したり、行動し続けるたりすることで、相手にキッカケを与えること。
そのためには、「考えろ」と言うだけではなくて、「考えている自分」で居続けることや、自分はこんな風に考えていると発信し、背中で見せることが大事だと思っています。

もちろん、番組としては、くだらないトークがあったり、新しい情報を紹介したり、聞きやすさを追求していきたいですが、自分にとっては、もう1つ別の層での『表現をする場』にできたらいいなと考えています。

理想現実論(5)〜観劇アンケートへの返信〜

理想現実では、公演アンケートにご協力下さり、ご住所とお名前を明記してくださった方々へ、後日、お手紙をお送りしています。お書きくださったアンケートの内容に対して、理想現実としてのオフィシャルな返答を記したお手紙です。

「単なる宣伝戦略のひとつでしょう」と言われれば、それを頑なに否定するつもりはありませんが、アンケートを通して客席の声を届けてくださったことに対して、純粋に感謝の想いを伝えたいという気持ちが私の中では強いです。

そもそも、『今後の参考にさせて頂きたいので……』との趣旨でアンケートを集める劇団は多くありますが、その声をどのような形で参考にしたのかを観客側へフィードバックしている劇団は非常に少ないと思います。

観劇後の慌しい時間にわざわざ筆を執って頂いたのですから、せめてものお礼として、「この点を参考にさせて頂きます」「この点については、私たちはこう考えています、ご理解下さい」等々、誠実な回答をお届けできるよう心掛けています。

ご住所やお名前を書いてくださった方にのみ返答させて頂く理由は、第一にオペレーションの問題(連絡先が分からなければ、返事を出せないため)なのですが、それ以外にも、ご自身の素性を表明した上で意見を書いてくださったことへの私なりのリスペクトもあります。

このブログでも何回も書いたことなので、ここでは要旨だけを繰返すに留めますが、私は匿名性に立脚した意見表明を重視していません。それは、何も難しいことを意味しているのではなくて、正体を隠したままなら、何でも好きなことを無責任に発信することもできると考えているからです。

発信者の顔が一切見えず、誰も責任を取らなくてよい環境において表明された意見を、私は受け入れることが出来ませんし、信用することもできません。
仮にそのような状態で、批判記事を突きつけられても、逆に手放しに絶賛させられたとしても、説得力を感じないのです。
その点、素性をきちんと表明した方から届く温かい応援メッセージや、手厳しいお叱りは、本当に心に響きます。勇気をもらえるし、反省を促してくれます。大変感謝しているし、大切にしていきたいと思っています。

だからと言って(当ブログでも何度か表明したように)、私はお客様のために芝居を創る」という言葉には逃げたくありません。
自分の表現は、自分の責任において築いていく。
そして、その姿勢こそが真にお客様を大切にすることに繋がるのだと私は確信しています。

理想現実論(4)〜各種ルールの紹介〜

理想現実で採用されている代表的なルールを紹介させていただきます。

充実した創作プロセスを築くために必要だと思われる要素を考え抜いた結果、以下のルールに辿り着きました。当ブログ『新・小松研』をここまで読んでくださった方であれば、「なるほど、小松らしい」と、うなづいていただけるのではないでしょうか。


【1】プロデューサー完全トップ

理想現実では、作品創作の最終決定権を演出家ではなくプロデューサーである私、小松に置いています。「自分が面白いと思える作品のみをお客様へお届けしたい」という私自身のこだわりを具現化するためのシステムです。


【2】チケットノルマの廃止/出演料あり

稽古に集中できる環境をつくるために、理想現実では旗揚げ時より一貫してチケットノルマ制を採用していません。さらに、「演技=仕事」という価値付けを大切にするために出演者には(薄謝ではありますが)出演料をお支払いしています。


【3】稽古全日程参加

稽古場(=創作プロセス)を充実させるために、出演者には、原則的に『稽古全日程参加』をお願いしています。


【4】役者同士の演出合戦を禁止

理想現実では、出演者同士のみでお互いを演出しあう行為を禁止しています。


【5】出演者同士の飲み会禁止

酒の席で役者同士がお互いの芝居について個別に演出をつけあうことを回避するために、理想現実では、出演者同士の飲み会を禁止しています。
(もちろん個人的なお知り合いと、プライベートな形で飲みに行く分には構いません)
これは、飲み会へ参加しない役者に対して、「チームの和を乱している」等の理不尽な批判が集まることを避ける狙いもあります。