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連載5 これまで脚本とどう付き合ってきたか掘瞥想現実時代)


【座付き作家からの質問】


 理想現実を旗揚げした小松愛は、プロデューサーとして創作の最高決定権を持つようになり、脚本創りにも積極的に参加するようになります。
 
 そして、座付き作家である猪本のナビゲートを受けながら、『DeepSummerTreasure』 『横濱荘狂想曲』『高き霧の壁』と、3つの脚本を世に送り出しました。理想現実で脚本会議に参加するようになったことで、脚本に対する印象や立ち位置に何か変化はありましたか?

 

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【小松愛の回答】


 とても大きな変化がありました。

 表現したいことがあるから、そのテーマを折り込んだ脚本を作り、公演を打つという基本的なスタンスをしっかりと持つことが出来ました。

 私が関わってきたのは、組織を存続させるために公演を打っている団体で、脚本が書きあがらないのは、本当に表現したいことなんてないからだったのだと思います。

 理想現実を旗揚げし、本当の意味で表現と向き合うことができました。

 理想現実を始める前に比べたら、脚本を「読み解く」という言い方が、しっくりくるかかもしれません。

 きちんと練られた脚本は、緻密な計算から成り立っていますが、そうじゃない脚本も世の中には沢山あるなんてことも分かってきます。

 脚本を読み解き、演技プランを考え演じる、そういった作業が役者の仕事ですから、何においても脚本が土台となってきます。

 脚本の構成を勉強すると(まだまだ勉強中ですが)、脚本が最後までない状態で練習をすることの無意味さを痛感しました。ただ読んで、感覚で演じることが非常に表面的でしかないこともよく分かりました。


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【座付き作家からの返信】


 物語の全体像(構造)を計算に入れた上で、なおかつ前説や先読みにならないような演技をシーン毎に見せてもらえたら、脚本担当の私としては大変嬉しいです。ある意味、座付き作家冥利に尽きます。

 脚本を読み解く技術をどんどん勉強し、最終的に小松Pには“シナリオ解析マスター”の称号を手に入れてもらいたいです。